万博評価書への環境庁長官意見

 手続きに従って、評価書公表から45日目の12月8日に環境庁長官の意見が出た。関連する新住事業の評価書への環境庁長官及び建設大臣の意見が既に出ていることから、万博評価書への意見の内容はある程度予想されていたが、特にオオタカの扱い、新しく会場とされた青少年公園のアセスの扱いが注目されていた。

 まず、確定評価書に対する指示の形で意見を述べているのは、新しくかつ具体的である。特に「会場計画確定後に、環境影響を把握し、その結果を評価書に記載すること」、「新住の着手箇所との整合性を評価書に記載すること」は、きつい条件であると同時に、アセスの筋を通す意味で重要である。さらに、万博終了後に評価書の予測結果をレビュ−し、新住事業に継承するとともに、その公表をも指示しており、事業者自身がスパイラルアセスと称する特異な事例であることを認めたものといえる。

 第二に、準備書後に新しく会場となった青少年公園については、これによって環境への影響が全体として低減したとは必ずしも言えないとし、より明確な影響評価を評価書に記載することを指示している。
 逆にいえば、両会場を含めたアセスのやり直しまでは求めていない。その代わり、長久手町での説明会・意見聴取を速やかに行い、その結果を評価書に記載することを指示している。
 が、青少年公園会場の自然環境調査は、11年夏の1ケ月半しか行なっておらず、本来なら最低12年春の調査を必要とすると思う。オオタカについては、新住事業の評価書に対する意見と同様で、「保護対策が具体的に示されるまでは着手を控えること」に止まっている。
 それにしても、確定評価書への注文は多く、新住事業への注文も重なっており、長官意見を真面目に受け取るなら短時日では簡単にクリア出来まい。


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