「環境技術」2004年3月号 記事情報

掲載年 2004
巻(Vol.) 33
号(No.) 3
177-1 - 177-1
記事種類 特集のねらい
記事タイトル 「都市域での緑化プロジェクトとその理論的背景」特集
著 者 福永 勲
第1著者ヨミ ふくなが
第1著者所属 大阪人間科学大学
要 旨
特集タイトル 都市域での緑化プロジェクトとその理論的背景
特集のねらい  近年は都市域にあっても人々は緑と安らぎを望む時代となっている.とくに,最近自然再生と言われることが多くなったが,都市にあっても釧路湿原のような人の手が入らない自然を再生できるだろうか.経済成長と人口の増加に併せてがむしゃらに都市が発達し,振り返ってみれば,そこには緑と安らぎがなくなってしまった,そこでそれを取り戻すための自然再生はどうすればよいか,というのが今日的課題である.
 そのためには,人の手が入っていない地域の自然再生とは異なった考え方,手法に基づかなければならないであろう.それに応えようとしたのが「都市域環境問題研究会」(会長:村岡浩爾大阪産業大学教授)でのイブニングセミナーの企画をいただいた本特集である.
 はじめに,基調論文として都市域での自然再生に対する考え方,方法論,さらに新たな視点をその道の第一人者である中瀬氏に述べていただいた.その次に,兵庫県と大阪府でそれぞれ進められている低未利用地を利用した「森構想」の具体事例を紹介していただいた.これらの官主導の計画には住民・市民参加をどう勝ち取っていくかが最も重要な課題であり,その立地が都心部から遠距離である点など,克服すべき課題が山積している.最後には,神戸市における都市と「農」の交流を通じて文字通り住民参加・子供参加を実現して,ひとつ一つは小さくても多くの角度から都市域での自然再生の具体化を図っている事例を紹介していただいた.これらの事例や論文は実践的である点をお汲み取りいただき,読者の皆様が応用していただければ幸である.