「環境技術」2004年3月号 記事情報

掲載年 2004
巻(Vol.) 33
号(No.) 3
232 - 241
記事種類 研究論文
記事タイトル 大気エアロゾルに含まれるPCBの簡易測定法の開発
著 者 田中伸幸
第1著者ヨミ たなか
第1著者所属 (財)電力中央研究所
要 旨  本研究では,大気中に存在するPCBおよび測定妨害成分を,単層カラムクロマトグラフィーを用いて分離し,低分解能GC/MSにより測定することを目的とした.まず,カラムクロマトグラフ操作によるPCBと測定妨害成分の分画挙動を調べた.その結果,カラムの充填剤にアミノプロピル,またはシアノプロピル,ないしは2,3-ジヒドロキシプロポキシプロピルが化学結合したシリカゲルを用いて,カラムを8mm φ×460mm H(充填剤量:約10g),展開溶媒をn-ヘキサンとすることにより,測定妨害成分を99.5%以上除去することに成功した.開発した手法をいくつかの大気エアロゾル試料に適用した結果,いずれもPCBを測定妨害成分から分離し,両者を定量することができた(PCB:0.09〜6.59pgm-3,UCM炭化水素:140〜230ng m-3,n-アルカン:0.02〜6.49ng m-3).同一試料について,本研究で開発した手法による測定値を公定法によるそれと比較した結果,両者の間に統計的に有意な差は認められなかった.以上より,本研究で開発した単層カラムクロマトグラフィーによる分画処理は,低分解能GC/MSを用いた大気エアロゾル試料中のPCB分析に適用できることがわかった.
キーワード:PCB,測定方法,単層カラムクロマトグラフィー,大気エアロゾル
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特集のねらい