「環境技術」2006年12月号 記事情報

掲載年 2006
巻(Vol.) 35
号(No.) 12
916 - 923
記事種類 研究論文
記事タイトル 和歌山県における果樹剪定枝のエネルギー利用−剪定枝の灰分、C/N比および燃焼特性−
著 者 澤井 徹・梶本武志・本庄孝子・佐野 寛・難波邦彦・井田民男・渕端 学・左近孝憲
第1著者ヨミ さわい
第1著者所属 近畿大学生物理工学部
要 旨  果樹剪定枝は農業系バイオマスの中では唯一の木質バイオマスであり,果樹生産地におけるローカル資源として重要な位置を占める.しかしながら,燃料としての価値を低減させる灰分および農地還元利用との競合については,これまで十分な検討は行われていない.和歌山県で生産されている主要な果樹を対象に,剪定枝の発生量・発生分布を示すとともに,灰分特性,窒素分について検討を行い,以下の結果を得た.灰分率は樹種に関係なく剪定枝が細くなるほど高くなる.4つの樹種に対する灰分率を平均直径の累乗関数として近似できる.灰分の多い部位は窒素も多く含まれ,窒素含有率も平均直径の累乗関数として近似できる.堆肥利用の選択基準となるC/N 比と灰分率の関係を明らかにし,エネルギー利用の際の基準(灰分率1.5%以下,C/N 比100以上)として,直径10mm以上の剪定枝が適していることを明らかにした.うめ剪定枝はバイオペレット燃料よりも着火性がよく,ペレット代替の燃料として利用し得ることを示した.
キーワード:果樹剪定枝,灰分特性,C/N 比,バイオマスエネルギー,燃焼特性
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特集のねらい