「環境技術」2009年9月号 記事情報

掲載年 2009
巻(Vol.) 38
号(No.) 9
633 - 641
記事種類 研究論文
記事タイトル ウキクサ根圏におけるノニルフェノールの微生物分解−分解菌の分離とその特徴−
著 者 池 道彦・井上大介・遠山 忠・松永祐紀・桃谷尚憲・Hoang Hai・清 和成・惣田 訓
第1著者ヨミ IKE
第1著者所属 大阪大学大学院
要 旨  ウキクサ根圏を利用してノニルフェノール(NP)分解菌を集積し,ウキクサ−根圏微生物共生系による池水中のNPの分解・除去を試みた.池水のみではNP分解は生じなかったが,ウキクサ存在下では池水中のNPが顕著に減少した.ウキクサ存在下でのNP除去機構についてさらに検討した結果,ウキクサを植え付けることでその根圏にNP分解菌が集積され,NPの生分解が生じ,池水中のNPが効率的に除去されることが示唆された.このウキクサ根圏からNP分解菌の分離を試みた結果,2菌株のNP分解菌(ISNP-A,B株)を分離できた.これらのNP分解菌は既報で自然環境中から分離されているNP分解菌よりも高いNP分解能を有していることが明らかになった.しかし,これらの菌株の分解能は長期間の培養・保存によって失われることが明らかとなり,根圏環境が能力維持に必要であると考えられた.
キーワード:ウキクサ,根圏微生物,ノニルフェノール,生分解
特集タイトル
特集のねらい