「環境技術」2011年12月号 記事情報

掲載年 2011
巻(Vol.) 40
号(No.) 12
718 - 721
記事種類 特集記事
記事タイトル 北海道長沼町における堆肥化について─健康な土づくりと生ごみのリサイクル
著 者 山本利幸
第1著者ヨミ YAMAMOTO
第1著者所属 長沼町堆肥生産センター
要 旨  地域住民の衛生的な生活環境を支える上で,ごみ処理は自治体の重要な事務であり,適正処理はもちろんのこと,環境保全や資源の枯渇,最終処分場の逼迫といった面からも3R(リデュース,リユース,リサイクル)の取り組みを推進することが求められている.ごみ処理方法においても,従前は焼却,埋立てが中心であったが,より減量化,減容化するとともにいかにリサイクルするかが課題となっている. 長沼町のごみ収集処理は,隣接する南幌町及び由仁町の3町で構成する一部事務組合「南空知公衆衛生組合」(以下組合という)で行っている.生ごみについては,長沼町が整備した「長沼町堆肥生産センター」を活用し堆肥化処理を行っている. 長沼町では,生ごみと籾殻を原料に堆肥(コンポスト)を生産し,それを農地に還元することで地力増進を図ろうと,昭和58年に「長沼町堆肥生産センター」を整備した. 農業の基本は,健康な土づくりから始まる.当時の農業は化学肥料に多く依存していたため,有機農業への転換を推進するためにも堆肥化を推進する道を選択した. 一般家庭から出される「生ごみ」と農業残渣物である「籾殻」を原料にして堆肥を生産し,生産された堆肥を使って健康な土づくりを進める.そして,健康な農地から生産される農産物は人々の食料として流通する.生ごみのリサイクルと地力増進を同時に推進することは,今求められている循環型社会の構築にかなった取り組みとも言える.また,需要と供給の関係から,都市部より農村部に適したリサイクル手段でもある.
キーワード:地力増進,リサイクル,環境保全,循環型社会,広域処理
特集タイトル 生ごみ堆肥化の現状
特集のねらい