「環境技術」2012年3月号 記事情報

掲載年 2012
巻(Vol.) 41
号(No.) 3
138 - 145
記事種類 研究論文
記事タイトル 夏季における沿岸レクリエーション用水域のふん便性細菌の調査
著 者 古川隼士、川畑勇人、鈴木祥広
第1著者ヨミ FURUKAWA
第1著者所属 宮崎大学
要 旨  本研究では,宮崎市の沿岸レクリエーション用水域を中心に,ふん便汚染の指標細菌であるふん便性大腸菌群(FC)および腸球菌(ENT)の実態調査を行った.調査期間は,梅雨期間と海水浴場開放期間を含む2009年6月〜9月とした.沿岸水中のFCおよびENTの細菌数は,それぞれBDL(Belowdetection limits,検出下限値以下)〜6.3×103CFU/100mLおよびBDL〜5.2×102CFU/100mLの範囲で検出され,調査日および調査地点によって大きく変動した.調査期間において,いずれのふん便性細菌についてもUSEPAの水質基準値を超えて検出される場合があった.また,両ふん便性細菌ともに前日降水量と高い正の相関(FC:r=0.83,ENT:r=0.99)を示した.逆に,塩分とは負の相関を示した(FC:r=−0.60,ENT:r=−0.75).PCR法による腸球菌種の同定試験では,各調査地点から単離した腸球菌株のうち,主に人畜のふん便に由来するとされるEnterococcus faeciumとEnterococcusfaecalisが高頻度で同定された地点もあった.降雨時には,沿岸レクリエーション用水域の数地点は,人畜を起源とするふん便汚染を受けていることが示唆された.
キーワード:ふん便性細菌,沿岸レクリエーション用水域,ふん便性大腸菌群,腸球菌,PCR
特集タイトル 研究論文特集
特集のねらい