「環境技術」2014年2月号 記事情報

掲載年 2014
巻(Vol.) 43
号(No.) 2
102 - 110
記事種類 研究論文
記事タイトル 感潮部で湖沼と連結された水路の流れ特性に関する研究
著 者 小川芳也、澤井健二、一色 浩、赤井一昭
第1著者ヨミ OGAWA
第1著者所属 摂南大学
要 旨  河口部には土砂が堆積しやすく,洪水の疎通障害や航行障害を生じていることが多い. 本研究は感潮部で湖沼(以降,「感潮池(UTSURO)」または「感潮池」とする)の存在する河川河口部をモデル化し,水路内の流れを線形応答解析によって検討したもので,次のことが解明された.
・感潮池が外海に近く,その面積も小さい場合には,池の水位変化は外海のそれとほぼ等しく,池への流出入流量は池の面積に比例する.
・感潮水路長が潮汐波長の1/4の奇数倍に近い場合,水路内に共振現象が生じる.
・那珂川河口部では,涸沼川と涸沼の関係が共振条件をほぼ満たし,流速が増大して水深維持に有効に寄与している.
・黄浦江河口部では,淀山湖と黄浦江の関係が共振条件に近く,上海港付近の水深が維持されている.
・黄河河口部に大規模な感潮池を設けることにより,河口堆積を制御できる可能性が示唆された.

キーワード:河口,感潮水路,感潮池(ウツロ),線形応答解析,共振
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