「環境技術」2015年2月号 記事情報

掲載年 2015
巻(Vol.) 44
号(No.) 2
105 - 112
記事種類 研究論文
記事タイトル 電気分解による海水のアルカリ上昇に及ぼす海水成分の影響―海水による湿式スクラバの性能向上に関して―
著 者 乾貴誌、瑞慶覧章朝、浅川大輔、豊角浩之、澤井淳、當山広幸、中田栄寿、江原由泰 
第1著者ヨミ INUI
第1著者所属 富士電機(株)
要 旨  船舶排ガス中のSOx 浄化用湿式スクラバの性能向上に対し,電気分解(電解)による海水のpH 上昇とアルカリ度増加を目的として,海水成分の影響を検討した.水槽に8LのNaC(l 3.5%)水溶液,実海水又は模擬海水を入れ電解し,pH,アルカリ度,導電率を計測した.電極は陽極,陰極ともカーボンとした.模擬海水の成分は任意に調整した.実験の結果,海水の電解では,アルカリ度は上昇するが,pH は上昇しないことが示された.これは,陰極で生成され続けるOH−が海水中でHCO3−と反応しCO32−を生成することやMg(OH)2などを生成するためと考えられる.また,OH−とHCO3−から生成されたCO32−は,酸を消費する物質であるため,電解によるアルカリ度の上昇量はいずれの水溶液でも同等であることが示された.キーワード:船舶排ガス,海水,電気分解,pH,アルカリ度
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特集のねらい