「環境技術」2016年4月号 記事情報

掲載年 2016
巻(Vol.) 45
号(No.) 4
198 - 205
記事種類 研究論文
記事タイトル 蒸気プレス成型による新聞古紙のボード化技術
著 者 西岡 守
第1著者ヨミ NISHIOKA
第1著者所属 阿南工業高等専門学校
要 旨 環境技術となり得る蒸気プレス成型法により,新聞古紙のボード化について研究した.作製されるボードは,JIS 規格による各種評価試験を実施し,ボード断面のSEM 観察を行った.曲げ強さは,50%水ガラスを用い,成型温度120℃,成型圧力5.0MPa において最高の数値60.0MPa を示した.剥離強さ及び木ねじ保持力は,3.0MPa において100〜180℃の範囲で変化がほとんど見られず,剥離強さ約0.65MPa,木ねじ保持力520N であった.吸水厚さ膨張率は,成型温度が100℃から200℃に上昇するにしたがって36%から26%となった.SEM 観察より,より高い成型温度,珪酸ナトリウム濃度において紙繊維と珪酸ナトリウムの結合が見られた.以上の評価試験結果から,吸水厚さ膨張率が市販のボードに比べると10%程度高い値を示したが,曲げ強さ,剥離強さ及び木ねじ保持力は,市販の木質ボードと比較して同等以上の強度が得られた.したがって,総合的な評価において本蒸気プレス法は古紙固化のための環境対策技術として有望といえる.
キーワード:固化,蒸気プレス,環境技術,曲げ強さ,水ガラス
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特集のねらい