「環境技術」2016年6月号 記事情報

掲載年 2016
巻(Vol.) 45
号(No.) 6
315 - 328
記事種類 温故知新の環境技術
記事タイトル バイオマスを原料とするフッ素・硝酸性窒素吸着材
著 者 林  聡
第1著者ヨミ HAYASHI
第1著者所属 鞄本植生グループ本社岡山研究所
要 旨 1.はじめに
 古くから木炭は燃料以外に多孔性を利用して,水質浄化材,土壌改良材,ろ過材,さらに空気清浄材,調湿材などに使われてきた1).また動物の骨を炭化した骨炭は砂糖の脱色やフッ素の吸着材として使われてきた.これらの炭をさらに高機能化したものが活性炭であり,賦活工程により細孔組織を制御することで幅広い用途に適用されてきた.筆者らは賦活工程のない木炭のレベルで高機能化を図る目的で,木質に各種無機物を添加して,木質の熱分解過程で起こる無機物との反応から得られる炭化物に関して研究を行ってきた.その中で最も安価で入手しやすいカルシウム系化合物を添加することで高機能を発現することがわかった.本稿では木質を問わず植物系バイオマスに塩化カルシウムを添加して,特定の温度で炭化するとフッ素イオンや硝酸イオンを吸着(イオン交換)する炭化物が得られたので紹介する.
キーワード:フッ素イオン、硝酸性窒素、イオン交換、吸着、機能炭
特集タイトル
特集のねらい