「環境技術」2019年6号 記事情報

掲載年 2019
巻(Vol.) 48
号(No.) 6
322 - 326
記事種類 トピックス
記事タイトル 市民の視点から考える海洋のプラスチック汚染
著 者 風間真理
第1著者ヨミ KAZAMA
第1著者所属 元 東京都環境局
要 旨 1.はじめに―海とプラスチック
 昨今,「海ごみ」や,「マイクロプラスチック」 という言葉がメディアを騒がせている.とはいえ, 多くの人々は自分には縁のない遠い世界のことと 感じているのではないだろうか.東京都のリーフ レット「東京のポイ捨てが太平洋の海ごみとなっ ている」 (図1) 1)には,
「(2025年には)海の魚3トンに対して,ごみが 1トンになる」
「ハワイのごみも東京生まれ?」
「海ごみの多くは生活系」 と示し,東京人に注意喚起している.
海洋生物がプラスチックで苦しんでいるのは, 遠い場所の話ではない.写真1は,羽田空港の海 よりの場所の様子だ.このようにペットボトルな どプラスチックごみが一面に打ち寄せられてい る.一帯は人々の目に付かない場所なので知られ ていないのだが,どこから来るのか,集まりやす い場所にはこのようにごみが集積している.東京の川や海は清掃船が出て,それらのごみを拾って くれているはずだが,水質調査で川や海に出ると, ところどころにペットボトルや空き缶,レジ袋が 浮いているのが目に付く.散乱ごみだけでなく, 多量のマイクロプラスチックもそこにはある.全 国いたるところで起きている現象2-4)なのであり, ところによっては,私たちの生活を脅かす問題3) となっている(図2).
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特集のねらい