掲載年 |
2020 |
巻(Vol.) |
49
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号(No.) |
6
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頁 |
301 - 305 |
記事種類 |
特集
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記事タイトル |
生物によるマイクロプラスチックの細粒化とその体内動態 |
著 者 |
大嶋雄治 |
第1著者ヨミ |
OSHIMA |
第1著者所属 |
九州大学大学院 |
要 旨 |
1.はじめに プラスチックは開発されてまだ100年にも満たないが,その使用は爆発的に拡大し,今や人間の生活に不可欠なものとなった.その一方で,年間約3000万トンのプラスチックが環境中に放出され1),一部は海洋に流れ込んでいる.水圏に流れ込んだプラスチックは浮遊・沈降すると考えられていたが,徐々に劣化・分解され細粒化し,顕微鏡で観察するレベル(粒径5o以下)のプラスチック粒子(microplastics,MPs)が世界中の水環境から検出された.今後,水環境中でMPs が増加することは不可避であり,その生態影響の解明が急がれる.科学的知見の集積をまず行い,それに基づくリスク評価を行うことが重要である.ここでは筆者がこれまでに行ったMPs に関する研究を中心にその一端を紹介したい. キーワード:マイクロプラスチック,細粒化,水生生物,メダカ,体内動態 |
特集タイトル |
水域環境におけるプラスチック汚染の現状と研究の到達点 |
特集のねらい |
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